【2021年版】入院が決まれば限度額適用認定証を申請してすぐに手に入れよう

保険

サラリーマンしつつブログを書いています。

妻が出産の際に入院することになったのをきっかけで限度額適用認定証というものを初めて知りました。

とにかく、この「限度額適用認定証」入院が決まればすぐに申請の準備をして、早めに手に入れる手続きを取りましょうって話です。

それにより、お金も時間も節約できます。すごい大事です。それではみていきましょう。

高額療養費制度なら限度額適用認定証を発行してもらおう

そもそも、高額療養費制度とは急な病気や怪我などで医療費の負担が大きくなった時のために利用できる制度です。

例えば大動脈解離などで緊急入院し大きな手術が必要となり入院費用が100万円ぐらいかかったとします。

100万円ぐらいすぐに用意できてポンと払える!という方ならいいですが、結構きつくないですか?

これが300万円とかなら用意するだけでも一苦労です。(実際にありえる話です。白血病の治療なんかはかなり高額になることが多いようで限度額適用認定証の発行は必須です。)

そこで登場するのが高額療養費制度の「限度額適用認定証」です。

これを使うことによって年収に応じてですが(年収500万円くらいなら)ひと月の医療費の支払いが10万円ぐらいに抑えることができます。

病院窓口で支払う為のお金も少なくて済むし、あとから払い戻しを申請する手間も時間も節約できます。素敵ですね。

限度額適用認定証はどこで手に入れる?

限度額適用認定証を発行してもらうには使っている保険証の種類によって申請先が異なります。

国民健康保険であれば、お住まいの市役所の窓口。

社会保険で保険証に「協会けんぽ」と記載があればコチラから申請書類をダウンロードできます。

社会保険で健康保険組合の場合は、健康保険組合のHPや会社の労務課などに聞いてみましょう。HPから申請できる保険組合もあるので、まずはネットでご自身の保険組合を調べてみてください。

限度額適用認定証の限度額を確認するべし

限度額適用認定証は年収に応じて、ひと月に支払う限度額が決まります。ざっくりですが表にまとめました。区分がア~オとなっています。

区分 所得 ひと月の自己負担限度額 4月目からの自己負担限度額
年収約1,160万円~ 252,600円+(医療費-842,000)×1% 140,100円
年収約770万円~約1,160万円 167,400円+(医療費-558,000)×1% 93,000円
年収約370万円~約770万円 80,100円+(医療費-267,000)×1% 44,400円
~年収約370万円 57,600円 44,400円
住民税非課税 35,400円 24,600円

 

例えば限度額ウを例にとってみてみましょう。緊急入院することになり、医療費が100万円かかった場合です。

医療費は1点10円という決まりがあり、3割負担で100万円ということは実際には30万点(300万円)かかっていることになります。

この30万点を限度額ウの計算式に当てはめていくと、80,100円+(医療費3,000,000円-267,000円)×1%=107,430円となり、約10万円の負担で済むということになります。

限度額エの場合は計算式はないため、たとえ医療費が100万円かかったとしてもひと月の負担は57,600円となります。

緊急入院の場合でも、予定入院の場合でも限度額適用認定証は必須なのがよくおわかりかと思います。

限度額適用認定証は便利だけどここに注意

通院と入院でひと月の限度額を超えた場合は高額の申請が必要

例えば、限度額エの場合

4月1日~4月25日:入院 57,600円支払う

4月28日     :外来 2,000円支払う

といった場合、限度額エのひと月の支払いは57,600円だけど…と思ってしまいますが、通院と入院では合算して医療費は計算されず、別々の支払いになります。

限度額は病院ごとに負担が必要

例えば、ひと月にA病院、B病院、C診療所とかかった場合はそれぞれの病院ごとで計算されます。

なので、A病院で限度額の57600円まで支払ったので、B病院、C診療所で支払いはないということにはなりません。高額の申請をして還付の手続きをしましょう。

医科と歯科は別で計算される

例えば、A総合病院で消化器内科にかかり、別の日に同病院の歯科を受けた場合です。

たとえ消化器内科でひと月の限度額まで支払っていたとしても、医科(消化器内科)と歯科は別で計算される決まりとなっています。

書類代、入院中の食事、室料、差額ベッド料、自由診療などは限度額の対象外

書類代は入院証明や通院証明、室料、差額ベッド代などは自費となるので医療費には含まれません。

また、入院中に病院から提供される食事は1食につき460円と決まりがあり、これは限度額の対象ではありません。

 

大きな注意点は上記の通りです。また、ひと月で限度額はリセットされるので入院が2ヶ月に及ぶ場合はもちろんふた月分の支払いが必要です。

限度額適用認定証があることで月々の生命保険料を安くできる

正直に言うと、生命保険などで日額2万円が支給されるお高い生命保険に入っている方は見直された方がいいと思います。

限度額適用認定証があるので、医療費の窓口負担は減るため、高い保険料を支払ってペイできる可能性は低いです(掛け捨てなら特にです)。

ちなみに僕は限度額適用認定証の高額医療費制度を知ったことで、死亡保険を増額して医療保険を最低限に下げました。

これで年間約4万円ほど節約できています。

医療保険はもしもの入院や通院にお金が支給されるものですが、生命保険の営業マンは限度額適用認定証のことを考慮して適切な保険をすすめてくれる人は少ないです。

なぜなら、支払いが高い保険に入ってもらうことが営業成績につながるからです。

これは保険業界もビジネスなんで仕方のないことですね。

つまり、何が言いたいかというと、僕たちも知識をつけて営業マンがすすめてくれる生命保険じゃなくて、自分に合った生命保険を選ぶべきなんです。

めんどうなんですが、もしかすると何十万円単位で節約できる可能性があります。

なので、まずはどんな保険の種類があるかを勉強してみてはどうでしょうか。保険の比較を自分でしたり、保険市場などの窓口などで提案をしてもらうのも勉強です。

僕もよく保険の窓口に行って提案してもらって保険の種類を学んだものです。全部無料ですが、あちらは仕事なので真剣に教えてくれますよ。(契約するとマージンが入る仕組みですね。)

無料で勉強できるので、一度行ってみて下さい。本当に入っていいと思えるなら契約もアリです。

限度額適用認定証の話とちょっとそれましたが、高額医療費制度も大事な人生の勉強です。最後までありがとうございました。